「自分の好きなこと」ではなく「自分の命を最も良く生かせる形」を考える

2017年7月19日水曜日

雑感

t f B! P L
写真はただのイメージです・・・

会社を辞めてから、色んな人と会って
話す聞く機会が増えました。

「何となく
自分のやりたいことの方向性が見えているけど、
それをどう形にしていいか分からない」

そんな悩みを投げ掛ける度に、
さまざまな素敵なアドバイスをもらっているのですが、
その中で、
忘れたくない、心に刻んでおきたい言葉をいくつか、
ブログに記しておきたいと思います。

自分を最も生かせる在り方

先日、あるイベントで、
僕より年下だけど、メディアなどにも注目され、
活躍されている方と話しました。

その方は、起業をしたり、本を出したり、
僕からすると
「自分のやりたいことをやっている人」。

イベント中、たまたま彼女と1対1で話す機会があったので、
「●●さんは、どうやって自分のやりたいことを見つけたんですか?」
と尋ねたのですが、
彼女は、
「私は、あまり
”自分のやりたいことをやっている”
という感覚はないんですよね」
と答えました。

驚いて、
「え、●さんはじゃあ、どうやって自分のやることを選んだんですか?
起業って、自分のやりたいことが明確じゃないと
できないのでは、と思いますが」

と尋ねたところ、彼女は

「自分のやりたいこと、というより
私は、自分がこの世界において、
自分がどう在れば、自分の力を最もよく生かすことができるか、
ということを考えているかもしれません」
と答えました。


「自分がやりたいこと」
ではなく、
「社会や世界をより良くするために、
自分の才能や能力がもっとも生かせる形」を考えて、
自分のやることを選ぶこと。

仏教では、
自己と言うのは他者(人間だけでなく、他の生き物なども含め)との
つながりの中で生きている(縁起)と考えます。

「自分がやりたいことを探す」という、自分ありきの””自分探し”ではなく、
「この世界のために、自分を最もよく生かせる形を探す」
というスタンスにする方が、
結果的に、自分の命が喜ぶような生き方もできるのかもしれない。

「自分はどう生きていけばいいんだろう」という悩みに、
何か、一つのヒントをもらった気になりました。

(続く)









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