「日本人 対 外国人」ではなく、「個人 対 個人」へ:株式会社ジェイフィールのリーダーシップセミナーから

2017年6月27日火曜日

雑感

t f B! P L
パネリストのクロストークの後は、全参加者でワークショップも

昨晩は、株式会社ジェイフィールさんが主催する、若手社員のグローバルなリーダーシップ育成に関するセミナーに参加しました。

ジェイフィールさんは、「良い感情の連鎖を起こすことで、人と組織の変革を支援する」を掲げるコンサルティング会社。
「職場が楽しい、仕事が面白い、会社が好きだ」と思える人を増やすため、さまざまな人材育成事業やセミナーを開催しています。

僕も、友人に誘ってもらったことがきっかけで、これまで数回、同社のセミナーに参加させて頂き、毎回とても刺激をもらっています。

同社のHP: http://www.j-feel.jp/


「日本の会社では、20代でリーダーシップを取る経験が圧倒的に足りていない。
一方、海外では、20代から多国籍な環境でもまれ、30代で強いリーダーシップを発揮する人材が多いのでは」

そうした問題関心の下、昨日のセミナーでは、日本の会社で働く外国人、あるいはグローバルな経験のある若手日本人や学生がパネリストとして参加し、日本企業の問題、あるいは強みについて議論を交わしました。

日本の(会社の)課題としては、
「若手のアイデアに上司が耳を傾けない」
「若手も、上司を説得する際のロジックをつくるのが下手。
 そのため、建設的な会話ができていない」
「全般的に、自分の本心をさらけ出す文化がない」
といった意見が出ました。

その一方で、日本の良さとしては、
「粘り強く、忍耐力がある。勤勉」
「他人の気持ちを慮る文化」

といった意見が出たのですが、中でも面白かったのは、「日本人は、何かと”日本人 対 外国人”という分け方をしがち。外国人にも、色んな個性の人がいる。もっと、”個人 対 個人”の付き合いを意識すべきでは」という指摘。


ロシア留学時代の出会いから

留学時ではなく、その後に短期でロシアに行った時の写真ですがイメージとして。てか、この場所がどこだったのか思い出せん・・・

僕は、学生時代(すでに10年近く前ですが)、10ヶ月ほどロシア・モスクワに留学していた経験があります。

モスクワ大学国際教育センター(留学生向け学部)に所属して、さまざまな国の学生と席を並べて学んでいたのですが、僕のクラスにはイタリア人、台湾人、中国人の留学生のほか、ノルウェーから来た二人の同年代の留学生もいました。

このノルウェーの留学生の二人は、どちらも気立てのよい女性だったのですが、性格が大きく異なっていました。

(ここでは仮にIさんとHさんとしておきますが)
Iさんは明るい感じの美人。社交的で、いい意味で育ちの良さを感じさせる上品さもあり、情愛深く家族や彼氏の話をしていました。

他方、Hさんの方は、とても気遣いをする人だけど、ロシア語で話す時も英語で話す時も、どこか相手を慮るようなためらいがあったり、少し人づき合いが苦手そうな様子もありました。

僕は、例えば200~300人が参加するような大きなパーティーに行くと、委縮してはじっこで黙々とご飯を食べていたりするタイプですが、彼女も明らかにそんな感じの内向的な人(笑)。
そんなわけで、僕はHさんの方と仲良くなったのですが、僕も彼女も文学が好きだということが分かり、慣れないロシア語で、ノルウェー文学や日本文学の話をして盛り上がりました。僕は、そもそも日本人でも文学の話ができる相手がほとんどいなかったので、とても嬉しかったです。


残念ながら、僕の筆不精もあり、彼女とは何年も連絡を取っていないのですが、このことを思い出すと、外国人かどうかより、趣味が合うかどうかの方が、人間、親しみを感じやすいだろうな、という気がします。
あと、笑顔を見せてくれる相手かどうか、とか。

最近、外国人の方と深く関わる機会がなかったのですが、昨晩のセミナーを聞いていて、そんなことを思い出しました。
今後、また外国に行って、さまざまな外国人と関わりを持ちたいなと思っていますが、自分も改めて「個人 対 個人」の付き合いを心がけようと思いました。









QooQ