先日訪れたJR高田馬場駅前のビッグボックス。バレンタイン商戦が盛り上がっていた |
午後18時半。二子玉川駅近くのカフェ。日曜の夜が深くなると、いつもより時間の流れがゆるやかになる気がする。
コーヒーカップから立ち上る湯気を見つめ、少しの間、「今、自分は息をしている」ということを味わう。息をできる体があることに、静かに感謝の念を捧げてみる。
今日は朝からフリーランスの仕事を少しやった後、DVDでスタジオジブリの『借り暮らしのアリエッティ』を見た。
ジブリ映画の中では評価があまり高くないが、個人的には面白かった。
この映画は、心臓病を患う少年、翔(しょう)と小人の少女、アリエッティの交流の物語である。
宮﨑駿さんの映画には、少年少女の冒険が付き物だ。『アリエッティ』でも、さらわれたアリエッティのお母さんを取り戻すために、この二人が冒険をする。
通常、ファンタジー小説で冒険と言えば、「危機に瀕している世界を救う」といった壮大なストーリーが多い。(ジブリの「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」もそうだ)
それに比べると、『アリエッティ』の冒険は、いかにも小さい。
それでも、翔とアリエッティが誤解を乗り越え、互いの知恵をふり絞り、掃除のおばさんの目をかいくぐり、アリエッティのお母さんを取り戻すストーリーには、深い冒険の精神が息づいているように感じられた。
「心臓の手術をしても、助からない可能性が高い」と人生を諦めていた翔が、ラストシーンで「君から生きる勇気をもらった」と語っているのを見て、少し涙腺がゆるんだ。
『アリエッティ』を見ていて、「本当は、日常生活の中にも、人生を豊かにしてくれる冒険は溢れていて、ただ自分が気づいてないだけではないか」。そんな気もした。
もっとも、セシル・コルベルが歌う主題歌「Arietty's song」が頭の中にオートリピートして、その後に行ったヨガ教室では、ポーズにうまく集中できなかったのだが・・・・・。
2月12〜18日
バレンタインデーのサプライズ
先日、チョコレートメーカーのGODIVAが2月1日に日経新聞に出した、「日本人は義理チョコを辞めよう」という趣旨の広告を、このブログで紹介した。GODIVAの新聞広告「日本は、義理チョコをやめよう」を見て
これに共感を覚えたこともあるし、個人的にこれまで(義理チョコ含め)バレンタインと縁遠い場所にいたり、仕事が忙しい時期であることもあって、ほとんどバレンタインのことを忘れていた。
ところが、14日、同僚の1人が朝会の場で、「今日はケーキ焼いてきました。みんな食べて!」と言うのを聞いて、思わず笑ってしまった。
そのほか、ここで詳細は書けないが、社員の関係者からのサプライズがあったりと、なんだか、いつもより沢山笑った一日だった。
僕の会社は外国籍の社員が多いが、各国のバレンタイン文化の違いを聞くのも楽しかった。
当たり前の一日を、ちょっぴり特別なものに変えてくれた人たちに感謝。
友人が大学院に合格
2月13日の深夜、疲れを引きずりながら仕事帰りの電車に乗っていると、ふと、スマホのバイブレーションに気付いた。見てみると、Messengerで友人からメッセージが来ていた。彼女とは、お互い忙しいこともあり、普段はそれほど連絡を取り合うわけではない。「何だろう」と見てみると、「大学院に受かりました」という報告だった。
「大学院で学びたい」という話を聞いたのは、数年前、まだ彼女と知り合って間もないころだった。ただ、仕事でいつも国内外を飛び回っている彼女のこと、なかなか難しいだろうなあ、などと思っていたのだった。
そんな彼女が、とうとう合格したという。彼女の少し興奮気味のメッセージを見ていて、僕も自分のことのように嬉しかった。
最近、うまく行かないことが続き、ヘコむことが多かった。そのせいか、(彼女はまったくそんなことを思っていないだろうが)彼女が自分を励ますために、嬉しいメッセージを送ってくれたような気がしたのだ。
これから仕事と両立になるので、入学後の研究には、大変な苦労もあるだろう(そして、往々にして、そうした苦労は他人からは見えない)。
でも、彼女の今後に、心からのエールを贈りたいと思う。
同時に自分も、誰かの心の中に、幸せだとか勇気だとか、そういったものを生み出せるような生き方をできるようになりたいと思った。
(まあ、自分は彼女に比べて、まだまだ人生にフラフラしている状態ですが。。)
そんな思いをさせてくれた友人に、改めて深い感謝を捧げたい。
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