四国に転勤します:新しい環境への不安に関する考察

2019年3月3日日曜日

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「出会いと別れの季節」と言われる3〜4月。

高校や大学への進学、あるいは転勤や異動、転職で、新しい環境に向かう方も多いのではないでしょうか?

実は自分も、3月末から転勤になりそうです。

場所は、おそらく四国。

まだ正式に決まったわけではないので、詳細は書けないのですが、ここで「新しい環境に行くこと」について、考えてみました。

予測できない未来に対する心構え

「隣の部署に異動する」くらいだったら、今後について多少なりとも予想が付きますよね。

でも、まったく新しい環境に飛ばされる際は、何が待ち構えているか、よく分からない。

今回の自分の転勤は、会社として初の取り組みです。しかも、自分は四国に行ったことがない。そんなわけで、未知数の部分が大きいわけです。


自分は神奈川生まれ・千葉育ちで、人生のほとんどを関東で生活してきました。ただ、これまで2度、関東を長期で離れたことがあります。

1度目は、学生時代に、ロシア・モスクワに留学した時。

この時は、毎日がワクワクの連続で、本当に楽しかった。留学が終わって、モスクワのシェレメチェボ空港から発った時は、飛行機の窓からロシアの大地を眺めながら、悲しくて仕方なかったです。

2度目は、社会人になって初めての年。

この時は、研修で大阪に4カ月間住んでいましたが、慣れない職場環境で孤独感に苦しめられ、ほとんど鬱状態でした。研修期間が終わり、帰りの新幹線の窓から東京駅が見えた時は、「ああ、帰ってきたんだな」と、泣きそうになったものです。


こんな経験があるので、海外転勤だったら「楽しそ−!ワクワク!」という感じですが、国内に関しては、期待半分、不安半分というところです。

それに、お気楽な学生時代と違って、30代には当然、今後の生活に関するモヤモヤも多いわけですよ(笑)。

今度の転勤が、どう転ぶか。現段階ではまったく予想がつきません。

分からない未来に対して、どんな心構えでいればいいか? これについて考えてみたのですが、結局、自分にできるのは、


置かれた状況の中で、最善を尽くす


だけなんじゃないかと思います。

そもそも、どんな環境にいようと、未来なんて予想が付きません。でも、慣れ親しんだ環境にいると、ついつい、予想ばかりしたくなる。そして、その範囲で行動したがる。

また、不安の原因は多くの場合、どうにもできないことを「どうにかしなきゃ」と考えて、できない自分を責めることに起因すると思います。

できないことは諦める。他人には批判されて当たり前。みんな、どうせ最後は死ぬだけ。

その中で、できることに全力を注ぐ。「今・ここ」にある命を、全力で生きる。

米国の神学者、ラインホルト・ニーバーに、次のような祈りがあります。


「神よ、
変えることの出来ない事柄については、
それをそのまま受け入れる平静さを、
変えることの出来る事柄については、
それを変える勇気を、
そして、この二つの違いを見定める叡智を、
私にお与えください。」

O God, give us serenity to accept what cannot be changed, courage to change what should be changed, and wisdom to distinguish the one from the other.


まあ、とりあえず、

・自分なりの目標を立てる。
・変化に対して心を開く

この2点にも心を留めつつ、やれることを地道にやっていきたいと思う次第です。

転勤のメリット①:新しいことへのモチベーション向上

自分は不安症なので、ネガティブな話を最初に書いたんですが、転勤には、当然、楽しいことも色々予想されます。

実は現時点でも、転勤による2つのメリットを感じています。

第一は、新しいことをやろうというモチベーションが高まること。

「あとちょっとしか時間がないから、あれもこれもやっていこう」という気持ちになっている。

今まで話したことがなかった人とも、「しばらく東京を離れるから」という理由をつけて、ご飯に誘ってみたり。

買おうかどうか迷っていたモノも購入したり。

サイフから飛んでいくお札の量が増えてますが、ちょっとしたお祭り気分ですね(笑)。


転勤のメリット②:横軸を広げられる

仕事上での成長には、「縦軸」と「横軸」があると思います。

同じことを長いことをやり続けなければ、専門的な深みは得られない。

でも、時には別のことをやらなければ、広がりはでない。

縦に深める時期と、横に広げる時期。それらは結局、バランスの問題ですが、そういう時期が自分にも来ているということなのかなー、と思いました。


昨年、仕事で縁があり、三重県の伊勢神宮を取材する機会がありました。

その際、印象的だったのが、伊勢神宮では「式年遷宮」と呼ばれる社殿の建て替えを、20年に1度、行っていること。

世界は無常で、常に変化を続けている。その中で、古くなったものに新たに命を吹き込み、生き返らせる。

生命への信仰が根源にある神道らしい考え方だと思いますが、人の人生も同じかも、と思います。

自分は、一カ所に根を下ろすと動くのがおっくうになる性格なので、同じところに住み続けて4年、同じヨガスタジオに通い続けて7年半ほどが立ってました。

正直、「そろそろ潮時かなー」と感じていた時に、今回の転勤話が持ち上がりました。

自分の人生にも、何かしら、新しい息吹が吹き込まれようとしているのかもしれません。



まあ、そんな感じで、環境が変わっても、引き続きボチボチやろうかな、と思ってます。











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