【ヨガ男子の香川日記】人生初のシーカヤック体験

2019年6月3日月曜日

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「瀬戸内Dayout」

仕事関係で、6月2日、香川県三豊市のイベント「瀬戸内Dayout」に参加した。

これは、三豊市の仁尾という町から船で5分の距離にある無人島「蔦島(つたじま)」で開催された、アウトドアの祭典だ。

シーカヤックやSUPといったマリンスポーツから、トレイルラン、ツリークライミング、小物作りのワークショップなどを楽しめる。

1年に1度、6月初旬の土日に開催されている。

ここで、シーカヤックに乗る体験させてもらったので、その話を書きたい。

人生初のシーカヤック体験

サザンオールスターズの『波乗りジョニー』は好きだけど、これまでサーフィンもSUPもやったことはなかった。身近に海がなかったからだ。

ただ、香川に引っ越して、海を日常的に見るようになってからというもの、「絶対シーカヤックをやるぞ」と思い続けていたので、念願がかなった形だった。

今回は初心者向け体験コースだったので、45分程度だった。ただ、波に揺られながら、感じるものは多くあった。

大きな海と、小さな自分

この日は曇りで、島には涼しい風が吹いていた。海の水は、それほど冷たくはなかった。

最初にパドルの使い方に関する講習を受けてから、インストラクターに補助してもらいカヤックに乗り込んだ。

プラスチック製のボートの中で、両足を伸ばして座ったが、予想よりもカヤックは小さく感じられた。

大きな海と、小さな自分。

普段は、建物だったり、畑だったり、さまざまなものに囲まれて生活している。

しかし、海は、ただひたすら水だけが広がっている。

広大な海に浮いてみて、「自分ってこんなにちっぽけな存在だったんだな」。そんな実感が湧き上がってきた。

(内湾なので、海としては小さい方だけど、それでも地上にいる時との感覚の差は大きい)

底なしの水の上で揺れる

インストラクターに押してもらって、岸辺を離れた。

パドルで波を漕ぐと、思ったよりも「ぐんっ」と進んだ。

これは、車に乗ってアクセルを踏み込んだ時と似ているかもしれない。

自分ではない力によって、急に押し出されるような感覚。

(もちろん、パドルは自力で動かしているのだけど、海の上での力の伝わり方は地上とはまったく違うので、なんだか「自分ではない力」が働いているような気がしたのだ)


少し進むと、すぐに海の底は見えなくなった。

カヤックに乗っていると、予想以上に揺れた。

このちっぽけなプラスチックのボートの下は、どこまでも真っ暗な水が続いていて、ひっくり返れば、底まで引き込まれてしまうかもしれない。

ライフジャケットを着てても、そんな原初的な恐怖感は起こるものだ。

(これは多分、「海に落ちる」ことによって何が起きるのか、実感できないためだろう。実際に落ちた経験があれば、不安はなくなるのではないか、という気もする)


自信と不安の繰り返し

はじめはパドルの使い方がよく分からず、試行錯誤した。

でも、少し経つと、どのくらいの強さでパドルを動かせばいいのかがつかめてくる。

こうなると、「やれる」という自信みたいなものがムクムク湧いてきて、楽しくなってくる。

ムダに方向転換してみたりと、色々と遊んでみたくなってくる。


そうしてブイが浮いている辺りまで進んだのだが、その時、少し大きめの波がやってきた。

カヤックはまたグラグラ揺れて、ひっくり返るんじゃないかとヒヤヒヤした。

「あ、ここは、やっぱり自分のコントロール外の場所なんだ」

そんな不安が再び起きた。

でも、この時は、「大きな波に備えておこう」と、不安に対処しようとする気持ちもすぐに起きた。

不安と、その克服の繰り返し。

ジェットコースターを好きな人が多いことでわかるように、そもそも楽しいものは、不安要素を含んでいる。

そして、それを克服していくことこそが、楽しさの一つの要因なのだろう。


波と呼吸を合わせる

そんな不安と克服の繰り返しの中で、だんだんと気持ちが落ち着いてきた。

すると、「波とお友達になって、一緒に呼吸をしてみよう」という気がしてきた。

地球の働きによって生み出される波の動き。

その波と呼吸をあわせると、なんだか、自分も地球の一部になって、地球と一緒にダンスをしているような感覚になるのかもしれない。


そんなことを思ったのだけど、今回はその気持ちが乗り切る前に、終わりになってしまった。

もう少し長い時間乗っていれば、自分が波と一つになったような感覚が味わえたかもしれない。

今度はぜひ、もう少し本格的にやってみたいものである。



なお、今回は仕事の都合で、SUPやSUPヨガに参加できなかったけど、こちらもやってみたいと思っているところだ。

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