10・20代から30代にかけての身体の変化

2018年9月9日日曜日

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2年前に40kmウォークした時に通った湘南の道。運動は大切ですね

9月4日の台風21号、9月6日の北海道の胆振(いぶり)地震で被害にあわれた方々にお見舞申し上げます。

地震についてはよく分からない点もあるが、今年の豪雨や猛暑、台風に関しては、地球温暖化が深く関わっているのだろう。

つまり、「たまたま起きた不幸」ではないということだ。

今回の災害に関しては「記録的な暑さや豪雨」だと言われているが、原因があって起きているのだから、今後はこれが常態化していく可能性が高い。

そういう意味で、今後は「災害とともに生きる」心構えと準備が常に求められるのかもしれない。

「老け顔」の変化

自分はこれまで、「老け顔」だと言われることが多かった。

高校の部活動で渉外業務に携わった時は、外部の方から「引率の先生ですか?」と間違われたことがある。

大学生の頃も、「キミって、疲れた40代のサラリーマンのような顔をしているよね」とからかわれたりした。

当時は「傷つきやすいお年頃」だったため、正直なところ、こうした指摘にあれこれ悩んだものである(今では笑える思い出だが)。

しかも、顔の老け具合と、精神の成熟度合いは、必ずしも一致するわけではない。

いくら老人のような顔をしていても、心は幼いままだし、仕事のスキルがあるわけでもない。

そのため、社会人に成り立ての頃は、自分より見た目は若いのに、落ち着きがあって仕事もできる同年代の人たちに劣等感を覚えたものである。


もっとも、そんな自分でも、20代の頃は「キミって顔はおっさんだけど、肌は歳相応のハリがあるよね」くらいは言ってもらったものだ。

だが、30代に入ってから、悲しいことに顔だけではなく、身体の老化もとみに感じるようになった。

資格試験を受けて

今年の8月中旬、とある資格試験を受けた。

かなり難しい試験だったので、10代の受験生だった時以来と言えるほど勉強した。

(それでも難しかったので、受かっている自信はあまりないが・・・)

その中で感じたのは、受験生だった10代と比較しての、自分の身体が変化である。


10代だった頃は、余計な雑念がとにかく多く、勉強に対する集中力はかなり低かったと思う。

ただ、疲れるとすぐに眠くなって、居眠りを始める。そして目が覚めると、やる気が戻ってくる。

そんな繰り返しで、やろうと思えば、一日中勉強していることができた。

(特に、10代の頃は頭痛もそこまでひどくはなかったので、「脳の疲労」など意識したことがなかった)

今は、10代に比べて目的意識もあり、集中力も以前に比べ高まっている。

しかし、しばらく勉強に集中していると、すぐに脳が筋肉痛を起こしているような感覚になる。

だが、そういう状態になっても、うまく居眠りできないことが多い。

だからといって、無理をして勉強を続けると、頭痛が始まり、何も考えられなくなる。

だから、むしろ過剰に集中をしないよう、自分を制御しなければならない状態だ。


また、10〜20代の頃はすぐにお腹が空いたため、安くて腹持ちのいい揚げ物を毎日のように食べていた。

しかし、今では、少し食べ過ぎるとすぐに胃もたれして苦しくなる。

そのため、一週間の大半は、ベジタリアンベースの食生活で過ごすようになった。

日本人男性の場合、「30代になって太りやすくなった・お腹が出るようになった」というケースのほうが多いと思うので、自分のような変化は少数派だと思う。

ただ、いずれにしても、20代と同じでないのは確かだ。

これらも含め、全体的に身体の新陳代謝が落ち、弾力が失われているのを感じる。

今ここをしっかり生きる

ただ、こんなことを書きながらふと思ったのは、

「40代になったらなったで、「30代の頃はよかった」とか思ってるんだろうな」

「50代になったら「40代はまだ体力があった」と言っているんだろうな」

「60代になったら「50代でもっとがんばっておけば」とか考えているんだろうな」

ということである。

身体の調子というのは、自分の前の状態との比較でしか判断ができないが、それでいくと、今後はずっと「以前は良かった」と嘆き続けることになる。

そうならず、後悔せずに生きるには、結局「今・ここ」をできる限りしっかり生きるしかないと思う。


ソーシャル系ウェブマガジン『greenz.jp』の編集長、鈴木菜央さんの著書『「ほしい未来」は自分でつくる』の中に、「引き算の人生」という言葉が出てくる。


「世の中のあらゆるものが有限だという見方から出発すると、「足し算」では、とてもじゃないけど人生の目的を達することはできません」

「何が自分の人生にとっていちばん大事なのかをとことん考え、自分の人生を豊かにすることに集中する。そうでないものは「やらない」勇気を持つ。」
(『「ほしい未来」は自分の手でつくる』P32)


このくたびれやすくなった身体を省みるにつけ、自分が集中して物事に取り組める時間は限られていると痛感する。

その限られた時間を何に使うか、しっかり考えていきたいと思うのである。

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