家で植物を育てると

2017年10月9日月曜日

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植物や昆虫を見つめていると、そのまっすぐに生きる姿にはっとさせられることがある。

昨日、月に一度のマインドフルネス瞑想会に参加するため、伊勢原の方に行った。
その時、道の脇に植えてある木の葉に、突然バッタが飛び出してきた。

彼は、そこで、しばらくじっととどまっている。

その凛とした目と姿勢は、まるで禅僧のようで美しいと思った。


ベランダで育ててる二十日大根


人間以外の生命から、教えられることは多くあると思う。


昨年、思い立って、近くのホームセンターで鉢植えと二十日大根の種を買った。

もともと農業に興味があるが、普段の生活の中では農業体験やボランティアに行き、土に触れる時間がない。
なので、自分のベランダで育ててみようと思ったのだ。

現金な性格なこともあり、「せっかくだったら食べられるものがいいや」と思って、短いスパンで育つ二十日大根を買った。

もっとも、僕の部屋のベランダは北向きで、ほとんど直射日光が入らない。
前に、稲を育てようと思った時、芽すら出ずにがっかりしたことがある。

だから、二十日大根を植えた時(たしか、6月くらいだった)も、ある程度ダメモトだった。
最初は全然芽が出てこず、「やっぱり、北向きの部屋で植物を育てるなんて、無理なのかな」とがっかりしたものだ。

ところが、植えてから1〜2ヶ月ほどくらいを過ぎた時。
突如芽吹いたかと思うと、ずんずん大きくなり、9月に入る頃には、鉢植えをはみ出すくらいに、我が物顔でのさばるようになった。

これにはびっくりした。

しかも、冬には枯れるかと思っていたのだが、完全に枯れることはなく、冬を越している。


この二十日大根、面白いのが、水を少しやり忘れると、しおらしくなってしまうのに、水をやった1時間後には、またピンと背筋を張った姿を見せることだ。


水を得たり、暖かくなったりすると、一斉に枝葉を広げ、思う存分に広がろうとする。

僕が仕事で疲れ、気落ちして帰ってきた時も、彼らは、自らの生命の働きにしたがって、ただ生きている。


その姿を見ていると、自分の心臓の鼓動や呼吸、血液の流れが、ふっと深く感じらる。

人間関係や仕事などで悩んでいた心が、ふと解きほぐされる気がする。


そんなわけで、このところ、心密かに二十日大根やバッタを、自分の生き方に関する師匠だと思わせてもらっている。








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