ダメな自分を許す:病時の不安・弱気から抜け出す方法

2017年8月6日日曜日

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木曜日。
仕事中に、ふと頭がぼんやりしました。「まだ取材の途中だぞ」と気を引き締め直しました。

金曜日。
原稿作成がうまく進まず、予定より2時間以上オーバーし、「あれ、オレこんなに仕事できなかったっけ」と、不安になりました。

土曜日。
所用を終えて、喫茶店で一休みしたところ、妙に寒く、体がガタガタ震えました。「最近のお店はクーラー使い過ぎだよな」と文句を言いたくなりました。


そして、日曜日。

「前々からやりたかったWebメディアの勉強に、ようやく取り掛かれるぞ」と朝から意気込んでいたのですが、いざ机に向うと、ちっともはかどらない。

うまくいかない自分にイライラして、「30分だけ」と思って見始めたYou tubeで、気付くと1時間以上が過ぎていました。

「あー、オレはせっかくの貴重な勉強時間を、何に使っているんだ」。

自己嫌悪を感じながら、再び本に向かったですが、やっぱり、うまく集中できない。

そのうち、徐々に「こんな怠け者の自分など、どこへ行ってもうまく行くはずがない」という気がしてきました。
「独身だから、困っていても誰も助けてくれない。人生お先真っ暗だ」
そんな不安が噴き出してきて、頭の中を駆け巡りました。

そこから逃げ出したいと、You tubeで気晴らしになりそうな動画を探して、さらに1時間以上を費やしました。


「これはまずい。いつもの自分じゃない」
ようやくそう気付き、自分の額に手を当ててみると、案の定、熱が出ていました。

「とりあえず休もう」。
近くで薬を買い、昼を食べて寝て、ようやく体調が回復。不安も和らぎました。


健康と自信 

熱が出て、うまくいかない時、自分がどれだけ不安になったかを思い出すと、恐ろしい気がします。
自分の自信というのは、所詮は健康という土台の上に存在しているに過ぎない。

体調が良く、気力が充実している時であれば、失敗したり、不安になったりしても、「こうリカバリーしよう」「できるだけ努力をして、後はケ・セラ・セラ(なるようになる)さ」と開き直れる。

でも、いったん身体が弱ると、何もうまくいかない気がしてくる。
何がどうダメなのか分からないけど、とにかく、自分の人生がダメなんだという気がしてくる。

「できない自分を許す」

病気の時に陥る弱気や自己嫌悪に関して考える中で、思い出したのが、「できない自分を許す」ということです。

前に、ヨガのクラスで、

「うまく集中できなかったり、ポーズをとれなかったりする時、
『自分はダメな奴だ』と自己嫌悪する気持ちに気付くこと。
そして、『それでもいいんだよ』と自分に言ってあげること。
それが、他人への優しさにもつながる」

と聞いたことがあります。
(正確にどのような表現だったかは忘れてしまったのですが)

何かがうまくできない時、
「自分はダメな奴だ」
「もっとがんばらねば」
と、焦る気持ちが起こると思います。
けれども、それでがんばろうとしても、うまくいかない場合が多い。

むしろ、こうした自己嫌悪に気付いた時、「まあ仕方ないよね」と、自分に微笑みかけてあげること。

ヨガの最中で、これを心掛けたところ、「がんばらなければ」と力むよりも集中力が上がり、ポーズも取りやすくなりました。
多分、「自分を許そう」とする方が、身体がリラックスし、力を発揮しやすくなるためだと思います。

同様に、病気になった時も、「病気なんだから、弱気になっても仕方ないよね」と自分を許すことが、早めに弱気から抜け出し、病気を治すコツかもしれない、と思いました。

一人で病気になると、弱気から逃れるのが難しいと思いますが、こんど病気になった時、試してみたいと思っています。




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