自宅から車で30分ほどの夕日スポット |
関東に住む母とも、そのことで電話で話したりした。
多くの人が、コロナウイルスで気が気でない日々を過ごしているのではないかと思う。
家の近くの離島へわたる港の近く |
自分も観光に関わる仕事をしているので、コロナでは大きな影響を受けている。
ただ、人口密度の低い田舎に住んでいることもあり、東京などの都市部に住んでいる人より、まだマシかもしれない。
菜の花
自宅の近く |
自宅の近くの畑で |
自宅の近くの畑。春になると、さまざまな作物でカラフルになる |
春、太陽のような明るい黄色の花を咲かせて、その周りをミツバチがせっせと飛び回っているのを見ると、まるで
「生きるのって、嬉しいことなんだよ」
と語り掛けられている気がするのである。
自宅から車で15分くらいの場所の菜の花畑。 |
谷崎潤一郎の小説『細雪』に、京都での花見を描いた場面がある。
ここで主人公の幸子は、毎年春に盛りを迎える花と、だんだんと娘盛りを過ぎていく妹、そして、成長していくわが娘のことを思い浮かべながら、感慨にふける。
永遠に繰り返される時間と、過ぎ去っていく人間の人生。
その両方の時間があって、この世界が成り立っている。
今年、桜の花見はしづらい状況が続いているけれども、花見とは本来、そんなことを気付かせてくれる行事なのかもしれない、という気もするのである。
コロナで人間が右往左往している間にも、菜の花は春の風にそよいでいる。
海の表情を見に
なので、あまり人がいない、家の近くの海に行ってみた。
ここは、個人的な夕日のお気に入りスポット。
少し撮り方を変えると、海はまったく違う表情を見せるから、不思議だ。
町中のお遍路さん
香川に住んでいて、「春になった」と感じることがもう1つある。
町中を歩いているお遍路さんが、明らかに増えるのだ。
香川に来て驚いたのは、町中に、普通に白装束を着て、杖を突くお遍路さんがいることである。
仕事に行くサラリーマンや、女子高生、その傍らを通り抜けるトラック。その隣に、何も特別なことではないかのように、彼らはもくもくと歩いていく。
昨日、どしゃぶりの雨の中を車に乗っていたら、沿道を歩いているお遍路さんを見かけた。
信号機で止まっている間、彼のカッパにあたってしぶきをあげる雨を見つめていた。
コロナウイルスの中で、彼の周りだけ、なんだか時間が止まっているように感じられて、不思議な気がした。
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