忙しさの中で、自分を取り戻す

2019年9月23日月曜日

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8月末に行った東京・森美術館の塩田千春展

最近、仕事で忙しい日が続いている。この3連休も、ほとんどが仕事だった。

やることが山積みな時に危険なのは、「流されてしまうこと」だと思う。

他人から要求されることで頭がいっぱいになって、

「期待に十分に応えられてないのではないか」

「他人に怒られてしまうのではないか」

ということしか考えられなくなること。

「やりたい」という気持ちの前に、「やらなきゃ」が先立つこと。


自分で自分の在り方を選ぶ

ブラジルの作家、パウロ・コエーリョの小説『アルケミスト 夢を旅した少年』に、夢を追い求めて旅をしていた主人公が、盗人にだまされて異国で一文無しになってしまうシーンが出てくる。

彼は、涙を流して泣くのだが、しばらくたってから、こう考える。

「こうしたことをつくづく考えているうちに、彼は自分のことをどろぼうに会ったあわれな犠牲者と考えるか、宝物を探し求める冒険者と考えるか、そのどちらかを選ばなくてはならないことに気がついた」
(角川文庫版、P51)



自分が、なぜここにいて、なぜこのことをやっているのか。

少し立ち止まって、考えてみる。

そうすることで、どうにもならないと思っていた状況を、少しだけ、自分の手中に取り戻すことができるのではないか。


別にやることが減るわけではないし、「どうせ怒られちゃうもんね」というのは変わらない。

ただ、ままならない中でも、イライラを減らして、目の前のことに集中できるようになる気がする。

そして、多少なりとも、後悔しない動き方をできるようになる気がするのである。



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